Lemfo Lem9への期待と不安

さてAndroidスマートウォッチフォンの2019年の最新の動きとして、Lemfo lem9という変わり種が登場しそうです(2019/3/28に発売開始予定とのこと)。

 

最近発売されたAndroidスマートウォッチフォンではFinow X7がステンレススチールケース採用で少し変わっていましたが、中身はほとんどZeblaze Thor4 plusと変わらず、さらに言えばLem8から約5ヶ月、ほとんど中身的には進化していない状況でした。

 

Lemfo Lem9はそんな中で2019に現れた中身が進化?したAndroidスマートウォッチフォンでげす。

 

LEMFOとは

中国のスマートウォッチ、スマートブレスレットのメーカーのようです。低価格帯、2、3千円のスマートブレスレットからAndroidスマートウォッチフォンまで多数の製品を出している模様。ただしwear os by google搭載機はラインナップに無し。

 

ちなみに製品投入のタイミングから見るとAndroidスマートウォッチフォンのメーカーとしては、ほぼ最速で製品を投入しているようです。2018年後半に販売されたAndroidスマートウォッチフォンはどこも中身は同じ開発元の製品と思しき節があり、Lemfoは開発元に極めて近いメーカーもしくはブランドと言うことができそうです。

 

Lemfo Lem9について

詳細はAliExpressで検索するでおじゃる。

  • 画面はAmoled、1.39inch、454×454。Androidスマートウォッチフォンの有機EL搭載機としては最高の解像度です(2018発売の有機ELのものは1.39inch、400×400)。有機EL出ない製品を含めれば、液晶ですがLemfo LEMXの640×590が最大。
  • メモリはRAM1G、ROM16G。Kospet hopeなどに比べると控えめですが、まぁ普通に動くレベル。解像度上昇分、メモリ不足が心配されなくはないので2G欲しかったと言うのが本当のところ。
  • バッテリー600mAh。Lem8より僅かに増加。
  • Dual chip。MT6739とNRF52840とのデュアルエンジン 。
  • 正面カメラです。
  • 価格は23000円程度で予約中。

 

ざっと見てわかるとおり、Huawai Watch GTのパクリ、いやインスパイア、やっぱりパクリです。画面部品は明らかにHuawai Watch GTの部品の流用と思われますし、デュアルエンジンもWatch GTのアイデアをパクったものと思われます。

 

ですが、独自要素は山盛りです。独自OSのWatch GTに対して、汎用性、拡張性高いAndroid。搭載チップはスマホ用低価格なSoCであるMT6739、MediaTekのラインナップでは一番上になります。格安なチップですが、CPU設計自体はArm cortexですので普通に動きます。

 

相番を勤めるのはnRF52840。nRFというチップは、4千円程度以下のスマートウォッチ、スマートブレスレットに搭載されていることがあるSoCです。メモリ(64KB)もフラッシュ(1MB)も最低限しか積んでいませんが、Bluetooth5.0対応で同製品ラインナップのなかでは一番高性能な奴みたい。このシリーズを積んでる機種はおおよそ200mAh程度のバッテリー容量で7日程度の稼働時間を謳っていることが多い模様。

 

つまりLEM9のデュアルエンジンは

nRF52840にて常時時計表示とアクティブトラッカー機能を補い、メイン機能はAndroidで動かす、と言うことかな?かな?

 

当然、単純にスマートブレスレットとAndroidスマートウォッチフォンを一台に組み合わせただけではなく、nRFで稼働するスマートブレスレットの親機としてAndroid側を割り当てできるとかだと素敵なんですができるかな?かな?

 

ちなみにMT6739の待機消費電力は、かなり小さいとは言え、画面抜きでDozeモードにて10mAh/hrくらいは消費してると思われます。これにnRFの消費電力と画面分が追加になるので常時表示での稼働時間は、現行のAmbient Watch(有機EL 、Android7.1.1なAndroidスマートウォッチフォンでの常時時計表示)と同じ程度持ったらいいな。いいな。