Ticwatch Pro3とWear OS by Googleの感想など
取りあえずTicWatch Pro3を約2日使ってみた。
TicWatch Pro3の初期感想など
- 約2日運用して残り1日ちょっとくらい。すばらしい。72時間運用可能と言うのは、やや余裕を含んでいる模様。WSD-F30は約1.5日なので倍はもつ。鬼ほどバッテリー積んでるフルAndroid機と比較しても、だいたい勝る。これよりバッテリー保つのはKospet PrimeのBluetooth運用か、Kospet Prime2のSIM運用しかないと思う。素晴らしい。
- 二重ディスプレイは、PROTREK WSD-F30のほうがモノが良いのではないかと思う。1層目の液晶のコントラスト比が低く、背面のamoledの反射光がかなり少ないと言うこともあり、期待するほどの見易さがない。うーん、写真だと分かりにくいが、視野角が酷く狭い感じ、と言えばいいのかしら。表示内容も(ある程度変更できるのかもしれないが)、WSD-F30のほうが多くて優れる。
- 動作は快適そのもの。4100搭載、RAM1Gなので、wear OSを動かすには有り余る地力。WSD-F30は少しアプリ動かすだけでモッサリして発熱して、再起動させることすらままならない事が多かったが、そんな苦痛とは無縁。
- スピーカーとマイクがついてるので、Bluetooth Callingが可能。強い。
- フルAndroid機にはない、角度検出センサーが付いてるので腕を降ろすだけで画面オフ出来る。フルAndroidだと加速度センサーは有るが、角度センサーは無いので、同じことが実装し難い。
- 附属品で付いてる充電ケーブルは独自配置のPOGO 2ピンだが、本体側はPOGO 4ピンが出てる。ADBかなんかで好きに弄れってことか。男前や。
- 時計として普通のサイズ。Ticwatch Pro3左手に、Rogbid Brave Pro 右手に付けて過ごしたら右手側を違和感がすごかった。厚みで見るとBrave Proの半分くらいしかない。素晴らしい。
- 防水性実力は不明。試してない。
総じて、非常に満足がいくハードかと。特にWSD-F30より出来ることが増えてる訳ではないが、確かに(ハード的に)進化してる。これでWear OSじゃなかったらなぁ…。
Wear OS by Googleの厳しいところ
独断というか偏見です。Wear OSを愛してる方は石を投げないでください。
- Wear OS向けのサードパーティーアプリは大変厳しい状況にあると思う。ベンダーが増えるどころがドンドン撤退してるんじゃないかと思ってしまう。半年前と今で増えたアプリなんて有るの??と言う状況。
- 例えば、wear OS用の日本語のニュースアプリは現在、存在しないようです。昔はあったのかな、、中国語もしくは英語なら僅かに有ります。
- ブラウジングなんて出来ると思わない方がよい。まぁブラウザアプリ、有ることには有りますが…YouTubeも同じ。
- 直接apkぶち込めってことかな。動くのかしら、それで、、入ったところで丸型適応してないアプリを使えるのか? フルAndroid機なら幾らでも対応出来るけど。
- 総じて、Googleが配備した機能(OK Google、Googleニュースなど)以外はマトモに使えるものがない感じ。サードパーティーとは。
- そのGoogle系の機能も、スマホに比べるとかなり限定的なものしか有りません。例えば、OK Googleで行き先までの経路と時間を検索すると、「後はスマホで見てね」になります。Googleニュースからヘッドラインを見て、詳細を見ようとすると「スマートフォンで開く」。全部wear OS上で開かせてくれない。コレが、かなりのストレス。スマホ出さずに色々出来るのが良いのに、「続きはスマホで!」ってなんでそうなるんや。
- Googleマップからはスマホと連携してナビ開始を出来る。これはストレスなくて良くできてるんですが、マップ上での音声検索や、Googleアカウントで登録した地点の同期(もしかしたら此方は自分だけの環境かも)がない。実質マップからの検索は死んでる。
- OK Googleから場所を検索してナビ開始は可能。よかった。
- うちだけかもしれないが、2021 2月末現在、音声からのOK Google開始が動かない。また、OK Google → 「音楽再生」→ スマートフォンに接続できません、、となる(以前は動いていたように思う)。これに限らずOK Google周りの動作が安定しない印象。うちだとOK Googleからの電話発信も権限なくて出来ない(なお、どの権限が足りないかも不明)。電話アプリからはスマホの電話発信させられるんですけど…
- wear OS単体での音楽再生は、大手では唯一Spotifyがアプリ提供しているが、なんとGoogleは未だに(2021 2月末でさ!)YouTube Musicを提供していない。Google Musicはwear OS向けに提供されていたので、なんと、この1年でwear OSは機能的には退化した。
- そのYouTube Music、Google MusicのYouTube Musicへの統合後、Apple Watch向けには早々に提供された。もうGoogle自身がwear OSにやる気が無いのでは?と思ってしまう。
wear OSでAndroid並みの便利で豊富なアプリが提供されてて、色々出来ちゃう! 拡張性バツグン! なんてのは夢でしかありません。現実はAndroidベース独自OSのスマートウォッチと同等か毛が生えたくらいの機能しか使えません。OK Googleが使えるのが唯一にして最大の利点か。それも機能的に限定されてる上、アレクサ対応やOK Google対応スマートウォッチの登場によりアドバンテージが無くなりつつある。あれ、もしかしてwear OS滅びる?
フルAndroidスマートウォッチという解
あまりにもwear OSが悲惨なので、フルAndroid機の不戦勝ぽく思えるのですが、いちおう、フルAndroid機の利点上げておきます。
- アプリは解像度の縛りが無い限り、基本的に何でも入ります。フルAndroidだから。
- 例えば丸画面で四隅が切れて操作できないなんて場合でも、マクロツールなどで対応出来ます。フルAndroidだから。
- wear OSのOK Googleみたいに機能は限定されません。Googleアシスタントのフル機能が使えます。フルAndroidだから。
- 基本的にあなたの手の中にある板と同じことが腕時計で出来ます。不具合など有るかもしれませんが、自力で解決できる可能性大です。フルAndroidだから。
- バッテリーに関しては、フルAndroid機はLTEスタンバイできる以上相当なハンデが有りますが、wear4100で3.88V×577mAhのTicwatch Pro3でようやくフルAndroid機の大半に勝てるレベルです。wear3100クラスだと実はフルAndroid機のほうがバッテリー持ったりします(機種によるが)。
- 大きさは圧倒的にwear OS機のほうがスマートです。まぁフルAndroidはバッテリーを鬼のように積むことで運用時間を解決してるので。おおよそですが、Ticwatch Pro3×3倍以上= Kospet Prime2、Ticwatch Pro3×2倍=Rogbid Brave Proです。
- 防塵防水性は、流石に有名メーカーが多いwear OS機の方が優れていると思います。というか、フルAndroid機で防水性が信用なる機種なんて無いと思う。
Have a nice watch!