ついでに画面がパカッと外れたLEMFO LEMXも解体する

経年劣化で糊が弱くなったのか、LEMXの画面が外れたので、これも解体してみました。

 

 

LEMFO LEMX

個人的に使っていて名機だなぁと思ったフルAndroidスマートウォッチは、LEMX、Kospet Primeです。私はLEMXは2018年に購入しており、1年くらいはメインで使ったと思う。ハード的にはRAMが1GBしかなく、常時90%以上を使用するなど苦しかったものの、大画面大容量バッテリーの強さを教えてくれました。

 

永らく保管していましたが画面が外れてしまい、復旧させるのも何だなぁと思い、ばらしてみました。なお、Kospet Optimusと同じ、公称IP67ですが、防水に対する造りは全然違います。かなりLEMX の方が上です。

 

 

解体写真


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画面まわり、メインボードまわり、裏蓋側にバラしたところ。バッテリーは900mAh 3.42Wh、それなりに使ったのでガス発生による膨張が見られます。まぁパンパンではないので、まだ寿命は残ってるのかな。造りは裏蓋兼本体容器と画面の2分割構造で、Kospet Primeやらの画面-筒胴-裏蓋の3分割構造とは違います。

 

残念ながら、低温ポリ液晶と本体容器の間は接着剤で付けられているだけで、防水構造は有りませんでした。ここも防水だったらIP68いけたんちゃうか?

 



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注目すべきは本体容器。左側にスピーカー、右側にPOGOピン接続部、右下にマイクです。12時から2時半にある灰色のものは金属板で、多分アンテナかと。一見してわかるとおり、全部樹脂で固められている。OptimusはPOGOはまんま剥き出しでした。

 


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スピーカーまわり。音を発生させる磁石とコイルの裏側です。

 


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外すと、コーン紙?らしきものが樹脂に固められて残りました。どうもただの紙ではなく、防水紙のようです。トゥルトゥル。

 


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外からスピーカーを見たところ。BCG注射みたいにポツポツした穴が並んでいます。穴のサイズはかなり小さく、同様の構造をしているLEM8以降と比べても小さな穴です。表面張力で水の侵入を防ぐ構造だと思います。私の手持ちの中では一番穴が小さい。

 


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ボタン周り。Kospetは見習ってください、ほんと。擦れる軸周りは金属パーツはめ込みです。この金属の中に、パッキン、バネ、ボタン軸が入ります。

 


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ボタン、外したところ。軸先端に付いてる黒いのがパッキンです。このパッキンがどれだけ有効かは疑問が在りますが、構造自体は簡素ながら耐久性と防水性に一応気を使ったものといえると思います。Optimusとは段違い。まぁまぁコストかかってるで、これ。

 

 


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見辛くてすいません。カメラカバーはOptimusと同じ構造ですが、防水の役割を果たすと思われる、周囲の黒い部分の面積がだいぶ大きい。多少は防水性高いかも?

 

 

 

感想とか

愛機だったので正直、画面外れたときは悲しかったアル。画面と本体の間に防水構造が無かったので悲観していましたが、中を見るとなかなかどうして。これでIP67なら、いちおう、信じられる。多分画面まわりから浸水するけども。